前職は、トーマツという公認会計士が集まる監査法人に勤めていました。

公認会計士を目指したのは、「一社の社長として自分一人でやれる幅には限界がある。だったら、志のある社長達をサポートする側に回り、十人の社長と十個の会社を作り出せるような存在になってもっと規模の大きいことがしたい。」と高校時代に抱いたことがきかっけで、大学時代に会計士の資格を取得しました。トーマツを選んだのは、どうしてもトーマツでなくてはダメだったという訳ではなく、大手の監査法人の中で一番自分に合いそうな体育会系との噂を聞いたからです。(笑) なので、トーマツに入社した頃から、「トーマツでは取り急ぎ5年間頑張ろう。5年経ったら留学して米国公認会計士を取るか、転職して新しい経験をしよう。」くらいに考えていました。あくまでも、“就職する会社をどこにするか”ではなく、“志を達成するために何を経験するか”をメインに考えていました。

トーマツ入社後も、東京出身の自分には縁もゆかりもない長野事務所をあえて最初の配属先に希望しました。東京事務所のクライアントは、一部上場企業で誰もが知っているような会社ばかり。しかし、クライアントが大きいからこそ一社を監査するメンバーは増え、どうしてもその中のひとつの歯車になるんじゃないかと感じていました。さらに、東京事務所は仕事内容によるセクション化が進んでいるため、幅広い経験はできないとも思っていました。なので、事務所の規模が小さいからこそ何でもできる「ジェネラリスト志向の長野事務所」を希望しました。当時から、「会計士というポジションにただ甘んじることはなく、自分が提供する価値というものにはこだわっていきたい。」と考えていましたね。

希望通り、長野事務所での仕事内容は多岐に渡り、長野で盛んな製造業だけにとどまらず、卸・小売・信金・信組や大学の監査まで担い、他にも新規上場準備も複数社、ベンチャー支援までと、本当に幅広く経験をしました。

会計士として働く面白みは、やはり「色んな会社の仕組みを知れること」ですね。色んな会社の良い所・悪い所を知っているからこそ、新しい価値を顧客に提案できる。自分が経験して、自分の幅が広がれば広がるほど、お客さんに提供できる“自分の価値”が増えていく。この“自分の価値”をお客さんに提供して『ありがとう』と言われることに喜びを感じていました。

しかし、3年目を迎えたくらいから自分の成長をあまり実感しなくなりました。正確に言うと、確かに成長はしているんだけど、その成長幅が少なくなってきているというか、居心地がすごく良くなっている自分がいたんです。「居心地が良いってことはもう自分はここでは成長できない。」ってことだと感じて。

そんな中、ちょうど上場支援やベンチャー支援の目処がつきつつあった5年目の途中に、星山社長に出会いました。

トーマツが主催するベンチャー支援のイベントの中で始めて星山社長と話をしました。事前に業績が良いと聞いていたので、初対面でいきなり「株式上場も考えているのですか?」という私の営業活動で言葉を交わしたのがきっかけでした。(笑)

その後何度か事業内容の話をしたり、食事をしたりする中で社長の人柄に魅力を感じ始めた頃、社長から「ウチで働いてみないか?」とお誘いを受け、即答で「はい。」と答えたのを覚えています。「ちょっといいかもな・・・。」と思い始めている時にいきなり告白されて、勢いのまま付き合った感じです。(笑)

リプライスに転職を決めたのは、一言で言えば出会ったタイミングがすごく良かったのもあります。“次のステップを求める自分”に、“願ってもない自分が組織の一員として上場を遂行していく職位”。ベストでしたね。今まで、上場するのは「お客さんの会社」であって「自分の働く会社」ではなかったので、どうしても「組織の一員」として上場したかったんです。だからといってどこでもいいって訳ではないんです。会計士の仕事というのは、監査先の企業と本当に一連托生なんですよね。仮に会社が粉飾決算でもしていたら、それを見抜けなかった会計士は資格剥奪になったりします。だからこそ、「信頼できる社長」とじゃないと一緒に働けないんです。その点では、数回会っただけでも星山社長に対して「この人は信頼できる。」って感じましたね。結婚は運命とかフィーリングとかタイミングと言いますが、星山社長との出会いにも似たようなものを感じています。

そして、入社することに不安はそれほどなかったですね。それよりも「期待値」が勝ったと言うか。それもあって給料も聞かずに即決してしまいました。(笑)

自分は会社を上場させることをミッションとして入社しましたが、上場ってゴールでもなんでもないんですよね。自分は形式だけ上場させたい訳ではなく、会社を中から本当に強くして永続的に発展する企業を創りたい。人体に例えると「内臓から強くして、本当に強い体を作る」。それをリプライスで行うことが自分の最初のミッションと捉えています。

ちなみに、みなさんは上場企業って日本に何社あるかご存知でしょうか。
現在、約3,500社くらいが上場企業として登録されています。3,500社と聞くと「多いな」と思われるかもしれませんが、日本には420万社会社がある中で実はその0.1%も上場していないのです。上場企業で働くということはその0.1%の中で働くということなんです!!そして、0.1%しかないのに日本経済新聞に掲載されるのは大体が上場企業ばかり。「上場する」ということは、それだけ特別な会社になるということですし、責任がある会社になるということです。

実は、収益の面だけで言えばリプライスは最初から東証一部上場を視野に入れることも可能です。しかし、どうしても必要になるのが会社の内臓を強くする部分。これだけ収益が出ているにもかからず、まだまだ未成熟な部分がたくさんあるんですよね。ただし、この組織の部分をしっかり強固なものにできた時に、本当に強い会社になる未来は明確に見えています。

上場企業になるために、一緒に歩んでいくこと、変化と進化をしていくこと。このプロセスに携わることは誰もが経験できることではありません。本当にこの経験は、人生で一回できるかできないかのチャンスだと思っています。新卒であれ中途であれ、このプロセスを一緒に経験することはきっと人生のプラスの経験になると信じています。

最後に、「リプライスという会社は新卒社員への期待値が非常に高い」と前職と比較しても感じます。そして、“その期待に沿ってどんどんポジションを準備する会社”だと思います。「この環境で新卒社員が上場へのプロセスをはじめとした様々な経験を積み、新しいことにどんどんチャレンジをしていき、主人公となって会社を成長させている。」そんな上場後のリプライスの将来像を私は描いています。